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エルガー:エニグマ変奏曲、威風堂々(第1-5番) ほか ジョン・バルビローリ ハイレゾ DSD 11.2MHz
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エルガー:エニグマ変奏曲、威風堂々(第1-5番) ほか
ジョン・バルビローリ&フィルハーモニア管弦楽団ほか
DSD 11.2MHz ハイレゾ音源
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ジョン・バルビローリがフィルハーモニア管弦楽団/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団と残した エルガーの「エニグマ変奏曲」、序曲《コケイン》、行進曲《威風堂々》全5曲 のステレオ録音(1962年・1966年)は、彼のエルガー解釈の核心を示す記録であり、同時にイギリス音楽解釈の一つの理想像を伝えるものです。
1. 「エニグマ変奏曲」作品36(1962年録音)
バルビローリはしばしばエルガーの作品を「深い感情の肖像画」として描き出しましたが、この《エニグマ変奏曲》も例外ではありません。
柔らかい弦の歌:各変奏で人物像を浮かび上がらせる時、バルビローリは細やかなルバートを活かし、まるで室内楽のような親密さを生んでいます。
ニムロッドの変奏:壮麗に響き渡るよりも、沈潜した情感を大切にしており、真摯で内面的な祈りに近い音楽となっています。
全体の構築:劇的なコントラストを誇張せず、むしろ親密でヒューマンな連環を重視した演奏。バルビローリ以降の演奏に多い精緻な構築と好対照で、バルビローリならではの人間味の深さがにじみ出ています。
2. 「コケイン – 演奏会用序曲」作品40(1962年録音)
ロンドンの都市の喧騒を描いたこの曲で、バルビローリは都会的な華やぎよりも ユーモアと温かさ を前面に出しています。テンポはゆったりめで、音の重みを活かし、騒がしさよりも 音楽的な品格 を優先。フィルハーモニアの透明な管楽器の響きと、しなやかな弦が見事に調和し、都市の「人間的な顔」を描いているように感じられます。
3. 行進曲「威風堂々」作品39 第1–5番(1962年 & 1966年録音)
バルビローリはこの行進曲集を「祝典的ファンファーレ」としてよりも、「イギリスの心情表白」として演奏しているのが特徴的です。
第1番(1962):有名な中間部「希望と栄光の国」は、力強い盛り上がりよりも慈しみに満ちた歌として提示。大ホールでの高揚よりも、人々と共に歌うような親密さがあります。
第2番~第5番(1962、1966):ニュー・フィルハーモニアとの録音では音色がやや厚みを増し、晩年のバルビローリらしい しっとりとした抒情と落ち着きが際立ちます。第4番や第5番の気品あるユーモアは、バルビローリが単なるマーチを「イギリス精神の肖像」として掬い上げていることを示しています。
4.録音
録音の質:キングズウェイ・ホールでのセッションはステレオ初期ながら音像が明晰で、バルビローリ特有の「柔らかいオーケストラの響き」をよく捉えています。
■ 総合評価
演奏史的位置づけ:バルビローリのエルガーは戦後の「標準解釈」として根づき、彼の録音は今なお参照点として聴かれ続けています。特に《エニグマ変奏曲》と《威風堂々》は、英国音楽を代表する録音として不動の地位を持っています。
この一連の録音は、バルビローリがエルガーに寄せた深い愛情と共感 を、温かい弦の響きと有機的なフレージングを通じて示した名演です。華やかさや劇的誇張ではなく、 人間性・温もり・祈りのような静けさを基調としたエルガー像を描き出しており、今も揺るぎない魅力を放っています。
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■収録情報
(「コケイン-演奏会用序曲」は編集の都合上、2トラック構成)
エドワード・エルガー:
1.エニグマ変奏曲 作品36
2.「コケイン-演奏会用序曲」作品40
行進曲「威風堂々」作品39
3.第1番、
4.第2番、
5.第3番、
6.第4番、
7.第5番
【演奏】
フィルハーモニア管弦楽団(1-3,6)、
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(4,5,7)
サー・ジョン・バルビローリ(指揮)
録音時期:1962年5月9日&8月27日(1)、8月27日(2)、8月29日(3,6)、1966年7月14日(4,5,7) キングズウェイホール、ロンドン
録音方式:ステレオ(セッション)
ファイル品位:DSD 11.2MHz DSFファイル
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